マイセン磁器。その発祥は、はるか18世紀初頭にさかのぼります。当時のヨーロッパ王侯貴族は、東方からもたらされる磁器の
白い輝きと華やかな絵付けに、強い憧れをもっていました。ザクセン選帝侯、アウグスト強王もそのひとり。
錬金術師ヨハン・フリードリヒ・ベトガーに命じ、厳しい監視の下で磁器製法を研究させました。試行錯誤の末、ベトガーは1709年、ついにその技法を解明し、ここにヨーロッパ初の硬質白磁器が誕生したのです。
東洋の焼物を手本として生まれたからこそ、マイセンには染付をはじめとする中国や日本の絵柄が数多くあります。
1739年に生まれた「ブルーオニオン」はその代表格。オニオンのように描かれたザクロ、竹、桃などが、不老長寿や子孫繁栄を
意味し、縁起の良い図柄です。また、「ブルーオニオン」の図柄に朱と金を加えた「朱金オニオン」のシリーズは1850年頃から
制作され、富裕な市民階級の悶で広く愛好されました。
現代では余白を生かしたモダンな「スタイル」シリーズも生まれ、マイセンの「ブルーオニオン」はさらに進化し続けています。
海を渡った東洋の焼物との交流は、今もマイセンのデザインの中で生き続けています。
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アール・ヌーヴォーの時代に生まれたフォームに余白を 生かして描かれたモダンなデザイン。 花瓶 |
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長寿のシンボルである「竹」が勢い良く描かれています。 花瓶 |
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小鉢としても抹茶碗としても使えるフォームが新鮮です。 ボウル |
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現代マイセンに偉大な足跡を残したルードヴィヒ・ツェプナーが 和食器セット |
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白磁と染付の対比が絶妙なマイセンの「和」の世界です。 茶器セット |
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マイセンの新しいプルーオニオンで、素敵なプレックファストタイムを。 モーニングセット |