そごう大宮店「マイセン展」のご案内

釉薬の中に結晶の花が咲く「クリスタルグラズーア」(結晶釉)。日本でも知られているこの技法は、20世紀初頭のマイセンで独自の発展を遂げました。本作品は、偶然性の高い結晶の文様の上に絵付を施した画期的なもの。ベテランのマイスターによるアイリスは、潔い清々しさが魅力です。金彩が美しいアクセントになっています。

「羊飼い」シリーズは、1738年に制作され、マイセン磁器彫像におけるロココ様式の頂点と言われています。当時「羊飼い」というテーマは、その牧歌的な世界観によって、宮廷の人々が憧れを抱いたものでした。この群像の原型は歴史主義様式を確率させた造形家、ロイテリッツによって作られました。幸せそうな男女のカップルが表現されています。